高畑淳子さんの会見から思ったこと~自分の子どもが犯罪を犯したら~
ホテル従業員の女性に対する強姦致傷容疑で逮捕された俳優の高畑裕太容疑者の事件に
ついて、母親である高畑淳子さんが会見を開いていた。
高畑さんは60分以上立ちっぱなし、質問に全部答えるという強靭メンタルに驚いた。
私だったら30分、いや具合が悪くなって15分持たないと思う。
失礼な質問をされたら、おそらく絶対キレてしまうという確信がある。
…私は常に感情が先にくる人間なんだな、高畑さんはすごい。
自分の子どもが犯罪を犯したら、母としてどうするか
もしも自分の子どもが犯罪を犯したら?
私はどうするんだろうと考えた。
まず、発覚していなかったら警察に連れていく。隠匿するなんて言語道断だ。
被害者がいたならば、「被害者が納得するまで」きちんと謝らせる、罪を償わせる。
母である私でもなく、社会でも世間体なく、被害者や被害者の家族が最優先。
そうする事が、本当の意味で子どもの為であるだろうという結論に達した。
なので、高畑さんの会見で私とはどうしても相容れない発言があった。
「こんなことは言ってはいけないのかもしれないけれど」と前置きしていたが、
「どんな事があっても、お母さんはあなたのお母さんだから」と、
容疑者に話したようだ。
私だったらこの時点で、同じことは言えないな、と思った。
赤ん坊の時から一緒にいて、「他人を大事にする」というごく当たり前の事が伝わっていなかった。それが伝わっていないのなら、私とあなたは違う考えの人間だよ、私の心に認めてあげられない、と言うだろう。
被害者の心情はもちろん、高畑容疑者自身の事を思えば、高畑さんのあの言葉やはり早急だったのではあるまいか。
まだ「現在の彼」を、受け入れてはならなかったのではないだろうか?
彼が罪を認め罰を全うし、彼自身が他人を重んじれるようになったときこそ、もう一度家族として受け入れ、関係を構築できるのではないだろうか…私は冷たいんだろうか?
彼の本当の幸せにもつながるはず、と思うのは私だけだろうか…。
母より一人の人間として
高畑さんには「母」という以前に、彼を「一人の人間」として扱ってあげてほしかったと思ったのだ。
「親」、おそらく特に「母親」は子どもと一体となっている時期、それは確実にある。
子どもの行動や言動、それはまるで私の鏡のようで私は自分を問い直し自戒する事も多々ある。
段々と子どもは人格をもつようになり、親とは違う社会で生きていく事になるだろう。
その時、精神的に自立していれば自分を支えるのは自分自身であると気付き、もがきながらもやるべきこと、少なくとも「やるべきでないこと」くらいは見えてくるのではないだろうか。
最低限でも良い、人を大事にすることによって、人から大事にされて欲しい。
そんな風にこどもの心が成長をしてくれることを願っている。