発達障害の夫そして自立に向けて

発達障害(未診断)の夫と離婚を進めています。私の病気、幼児もいるので不安だらけですが自立をを目指しています。

自閉症スペクトラム疑い夫が子どもにしたこと①

千葉県我孫子市で女児の殺人事件が起きた。

被害者女児宅と加害者の家とは300メートルしか離れておらず、家をでたほとんど間も置かず車に連れ込まれたようだ。

 

自閉症スペクトラム(ASD)疑いの私の夫は、子どもを何度も放置した。

休日に子どもと夫が出かけた夕方、夫が冗談のように

「子どもがおもちゃ見てる間に、買い物してたら店員さんに

子どもが連れてこられちゃってさ~」

 

店員に連れてこられるとは、尋常ではない。

驚いて、一体どのくらいの時間一人にしていたのか?

と、聞くと

 

夫「(ふざけながら)ちょっと、ちょっとの間だよ~」

話をそらされたので、もう一度どのくらい一人にしたのか聞く私。

 

夫「自分もそういうことあった(親に置いて行かれた)から大丈夫。

お前は大げさでおかしい。」

 

まったく根拠も理論も無い話にすり替えたうえに、相手を責める。

ここで怒りを覚えない人間がいるだろうか。

 

 

少なくとも私が知っている範囲で

 

1.自宅で子どもに動画を見せて、徒歩5分の店に行ってしまう

子どもは(当時2歳)大泣きし、小一時間くらい帰ってこなかった

 

2.休日の家電量販店でおもちゃ売り場に置いていき、

夫はエスカレーターでフロアを変えて買い物に行ってしまう(子4歳)

 

※なぜ別行動だった私が知っているかというと、夫が自ら話すのである。

だから、うっすら『良くないこと』とは分かっているんだろうと思う。

悪い事じゃない、大したことじゃないとと確認したくて私に話すが、

やっぱり『良くないこと』で『また失敗した、怒られたくない』

という防衛反応がはたらくんだろうとは思う。

 

リスクがあると理論的に説得したり、他人からの意見を示しても、

「私がおかしい」という夫の中で結論にしてしまうので、同じことを繰り返していた。

 

離婚交渉で脱出するため、私は脱出4カ月前から家を契約していたのだが、

中々実行できないでいたのだが、なんとか子どもを健やかに育てる為に

協力しあって、離婚しないでも脱出しないでも向き合える方法は無いのか

…やるべきことはやり尽くしたと思うが、それでも探していた。

しかし、夫は私が逡巡しているあいだに、この放置行為が起こったのである。

 もうこれで何度目かも、わからなくなっていた。

この時も、ふざけながら報告してきて、私は怒りを感じた後…全身から力が抜けた。

 

~どうして同じことを繰り返すのか、どうしてふざけるのか、子どもが本当に連れ去られたらどうするつもりなのか。現実を見ろ!~と、心の中で叫んだ。

 

千葉の誘拐殺人事件をみても、性的嗜好が特殊で、悪意をもった人間がどこにいるのか

なんて誰にもわからなかったのだ。

私の子どもが無事なのは「たまたま」なのに、夫は少しの努力で出来る事を怠けて

リスクのある場所に放置したのだ。

悪気がない、子どもも可愛い、わかっている。

でも、結果的に夫が行った事は、ネグレクト(育児放置)だ。

 

その時も、私は説得を試みようと

「アメリカで同じことをしたら犯罪になる。

それくらい本来はリスクがあるということだ」というと、

夫「ここは日本だ」

 

絶句。何にもいえねぇ。だからそういう事じゃないって…

きっとこれはASDの人にダメな言い方なんだろう。ストレートじゃないから。

意志疎通が出来ない虚しさ。

こう文章にすることさえ、つらくなってくる。

 

 でも、でもその他の事も全部言ったんだ、シンプルに

「子どもを一人にするのはやめてください」とも言った!!

でもどうしても伝わらない…!!

 

ASDの特徴として、目先のことで脳がいっぱいになり、おそらくそれ以外は

疎かになってしまうらしい。

だけれど、千葉我孫子市の事件は顔見知りに話しかけられ、家を出たほぼ直後に車に乗せられたのだ。

誰にも防ぎようがない…親御さんが本当に気の毒だ。

親ができる事は、子どもを一人になる時間をなるべく減らすことくらいしかない。

 

 

子どもは、家の中に置き去りにされた事を記憶にあるようで、たまに口にする。

『わんわん泣いていた』

隣宅から電話がかかってきて、知った。

激しく泣いていた子どもを夫はどう思ったのか。

私は夫ではないので、わからない。

子どもはどのように、それらを認識していくのか。

かつて子どもであった私は、その気持ちは少しわかる。

寂しくて悲しいと思う。

 

子どもに望む一番のこと

私は子どもが、なるべくつらい目に合ったりしないようにしてほしい、とよく思う。

子どもの時も、中高生になっても、働くようになってからも。

長い人生、どうしたってつらい事や悲しい事はあるだろう。

可愛い寝顔を見るたび、祈るような気持ちで幸せを願う。でも、その幸せは、子どもが生きている事が前提だ…。

 

家庭編 アスペルガー症候群・高機能自閉症の子どもを育てる本 (健康ライブラリーイラスト版)

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